茂木和哉で変色してしまったステンレスの戻し方

コメント欄で匿名さんにご質問を頂いた件ですが、画像入りの方が分かりやすいかと思い、急きょアップいたします。

茂木和哉でエンボス加工のシンク天板をこすったら、そこだけ光沢が変化してしまった時の対処法です。

目次

とりあえずこうなる…

実際にエンボス加工の天板に茂木和哉を使用するとどうなるかですが…、

このような天板に茂木和哉を使ってラップでこすってみます。

すると、はい!こうなりました…。

おそらくご質問された匿名さん宅もこれに近い状態になってしまったのではないでしょうか?

一般の奥様方ですと、これを見た瞬間に「ちびまる子ちゃん」のように顔に縦線が入ってしまうのではないかと思いますが、心配はいりません。以下の手順に沿ってやっていただければ傷は相当に目だたなくなります。

それではいってみましょう!

まずは粗掃除

まずは粗っぽく表面を研磨します。使うのは普通のクレンザーで結構です。それを緑色のスコッチ(ナイロンタワシ)でこすります。

その上で水拭きをします。仕上がったのがこの状態…。

これだけでも相当に綺麗になってしまいましたが…、

写真ではよく分かりませんが、実際にはこの部分だけ微妙に色合いが違います。

本格的に磨いていく

ミディアム

ここからはスポンジ研磨剤で徐々に傷を小さくしながら磨いていきます。今回はエンボス加工(表面に凸凹を施した加工)のステンレスですので、凹んだ溝の部分に研磨剤が入らないとなかなかキレイに仕上がりません。

よって最初はこのミディアムから入ります。

こする面はこんなかんじ…、

相当にザラザラしており、こんなのでこすると傷だらけになる…と心配されると思いますが、このザラザラが良いのです…。

実際にこすると

こんな感じで研磨粒子が取れてきますが、これらが凹みの部分に入ってキレイに研磨してくれます。

では実際にやってみましょう。

研磨手順

先ずはクエン酸水をスプレーします。

時間をおかずにそのままミディアムに水を含ませながらこすります。

そして水拭きすると

こんな感じになりました。もうほとんど最初の色合いの違いは感じられません。

ただし、傷が無数に入っておりますから、今度はこれを小さくしながら目立たなくしていきます。

ちょうど手元にスーパーファインを切らしていましたので、今回は左からファイン→ウルトラファイン→マイクロファインの順序で同じく水を含ませながら磨いていきます。

そして終わりましたら水拭き、乾拭きをします。

仕上がった状態がこれ…。

もう傷は見えなくなりましたね。

これだけでも十分ですが、私はここから最後のひと手間を加えました。

仕上げに茂木和哉

もう茂木和哉はこりごり…と思っているかもしれませんが、こする道具を変えればまた違う顔を出してきます。

それでは勇気を出して茂木和哉でこすってみましょう。

ただし使う素材はラップではなく、研磨粒子の入っていない…、もしくは微粒子しか入っていないナイロンタワシを使用して下さい。

そうするとこうなります。

どうですか?最初の変色は跡形も無く消えました。

というわけで、皆さん事故っても恐れることなく頑張って下さいませ。

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コメント

  1. 匿名 より:

    わかりやすいブログありがとうございます!
    まさに、ちびまる子ちゃんのように縦線が
    入り、いろんな角度からステンレスを見て
    目立つ?目立たない?と言い聞かせてました
    エンボス加工のデザイン?は違う感じなんですが、ステンレスで、ザラザラしてる感じは
    一緒です。うちのは、そんなに輝いた感じではなくて
    くすんだ感じではあるのですが…
    そして本当に不器用なんで更にひどくならないか不安なんですが…
    でも、チャレンジしてみようと思います!
    削って磨く?みたいなイメージでいいんですかね?
    茂木和哉もちょっと嫌いになりそうでした笑
    ですが、持ち直しました
    あと、クエン酸ですが、以前ブログで書かれていた濃いクエン酸で良いでしょうか?

  2. TETSURO より:

    匿名様

    エンボス加工の天板は色々なデザインがありますから、おそらく匿名さんのお宅は凹み部分が少ないタイプなんではないかと想像しております。なんとなくイメージは湧きます…。

    その場合はミディアムのスポンジ研磨剤の研磨粒子が上手く凹みに入らないかもしれませんので、とりあえず上記の手順で進める際に「クエン酸水+ミディアム」でこすった後に、もう一度だけ「クレンザー+緑のスコッチ」で丁寧に磨いてみて下さい。

    この作業までが上手くいけば、茂木和哉で出来てしまった変色と全体的な光沢の復元がおそらくこの段階で回復できていると思います。

    その上で現状で付いてしまった細かな傷を、より目の細かいスポンジ研磨剤で整えていくといった案配になります。

    ステンレスの場合は、よほど長時間酸性洗剤を付着させて変色させてしまった事故でなければ何とか元に戻すことは出来ますから、恐れずにどんどんチャレンジしてみて下さい。

    最悪の場合、関東近県であれば私がヘルプに行きますので…。

    最後になりましたが、クエン酸水とはご指摘の通り以前このブログでご紹介した濃いクエン酸水です。長時間の漬け置きをするのではなく、今回のようにスプレーしてすぐに作業する場合、このクエン酸水でステンレスが変色することは100%あり得ませんから心配せずに使って下さい。

    • 匿名 より:

      詳しい説明ありがとうございます。
      とりあえずチャレンジしようと
      思います!!
      ちなみに関東在住です
      勝手に心強い気持ちにさせて
      もらいました!
      また困ったらコメントさせていただくかもと
      思いますが、お時間があるときにでも
      ご回答いただければありがたいです

      • TETSURO より:

        匿名様

        肩の力をぬいて頑張ってください。

        また色々と新しい問題が出てくるかもしれませんが、その時にはお気軽にコメント下さいませ。

        今後ともよろしくお願い致します。

  3. まっちゃん より:

    ケミカルブラスト仕上げのステンレスシンクにシンナーの水粒が落ちて出来た酸焼けの復元について質問させて下さい。

    上記の同じ方法で解決できると思われますか?

    表面を研磨すると鏡面になってしまう様な気がします。
    ブラスト加工の艶消しタイプの艶に戻す事は不可能でしようか?

    • TETSURO より:

      まっちゃん様

      ケミカルブラスト仕上げというのがどのメーカー様のどのような製品かが特定できないのですが、シンナーをこぼした跡が変色したということならば、ステンレス自体の変色ではなく表面のコーティング剤が溶けたのではないかと推察いたします。

      その場合は上記の方法のようにいたずらに擦ったのでは酷くなる一方で微塵も改善は致しません。一度メーカー様に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

      • まっちゃん より:

        なるほど、その通りですよね。
        問い合わせてみます、ありがとうございました。

  4. JJ より:

    こんにちは!
    先日トイレのシリカスケールの件でコメントさせていただいたものです。
    実は、キッチンシンクの水垢を落とすため、Amazonで一番評価の良かったコーティング剤を購入して、まず付属の水垢落とし剤を使用しましたら、一生懸命擦ってる間に、少し乾いた部分にシミができてしまいました。縦面ではなく、水栓のある水平部分です。
    指示書には少し乾燥させてから洗うとあったのにです。
    酸焼けかと思い、こちらの記事を参考にして、3Mの青で少し擦ってみましたが、なんとなく黒ずんだように思います。その後、ピカールを使ったのですが、さらに黒ずんだような気がします。
    ステンレスの仕上げは、ヘアラインでも鏡面でもなく、マットな感じです。
    エンボスではありませんが、細かいシボ?のような感じです。
    このまま続けて良いものか、アドバイスいただけますか?
    お忙しいところ、恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

    • TETSURO より:

      JJ様

      こちらの記事は酸焼けの消し方の考え方と手順を説明するために敢えて軽い酸焼けを作ってみたものですので、ガチで変色してしまった酸焼けには更に深く削る(磨く)作業が必要になってくると思います。

      その際どんなシンクの素材なのか、現状の焼けの状態はどの程度なのか…、更に原因になってしまったコーティング剤の付属洗剤の成分は何だったのか等々を前提にアプローチを考えていかないといけませんので、お手数ですが以下のメールフォームにご連絡できるアドレスを明記の上こちらにメールを頂けないでしょうか。

      到着後こちらから送って頂きたい写真の内訳や、数点の確認事項を返送します。それを送ってもらったうえでアプローチを考えられればと思っています。何卒よろしくお願いいたします。

      https://osouji-pro.info/wordpress/mail/

  5. 松島妙子 より:

    茂木和哉変色させてしまいました
    どうしたら元に戻りますか?

    • TETSURO より:

      松島様

      これはトイレのタンクに水を引き込むパイプかと思うのですが…。

      ナット部分等の汚れの残り方から拝察するに「茂木和哉」で磨いたところパイプ部分にこのような赤いサビのようなものが出現したといった按配なのではないでしょうか?

      もしそうであれば、これは既に汚れに隠れてパイプが腐食(サビ)していたものが「茂木和哉」で表面上の汚れを取り除いたがゆえに表に顔を出してきたものだと感じます。

      赤いのは表面のメッキが剥がれてしまっている(若しくは腐食が進んでいる)可能性が高いので、これ以上磨いても変化は期待できないかもしれません。

      それ以外の黒っぽいところは研磨剤で丁寧に磨いてあげれば除去は出来ると思います。

      とりあえず2000番くらいの耐水ペーパーなどで磨いてみてはどうでしょうか。その上で赤い部分にも良い変化があるようであれば、茂木和哉などの酸性クレンザーで更に丁寧に仕上げていけばよろしいかと思います。

      なお、すぐ横に洗面台があるようですから、普段からパイプに水が付着しやすいと思います。また夏場はこのパイプは結露して表面に水滴がつきます。よって磨き上げた後は気が付いた時にはパイプを乾拭きしてあげて水分を取っておくだけでも綺麗さをキープしやすいかと思いますよ。

  6. あかね より:

    こんにちは!記事を拝見いたしました。
    自分の場合は「ハイホーム」で同様になってしまったのですが、上記の同じ方法で対処しても問題なさそうでしょうか・・・?

    • TETSURO より:

      あかね様

      私はハイホームという商品を使ったことは無いのですが、クレンザーの成分がどうであれ付いてしまった傷を修復するという目的は同じなので、上記記事の方法で改善はすると思います。

      もし上手くいかなかったらメールフォームで状況を詳しくお知らせください。

      • あかね より:

        早速ご返信をありがとうございます(^ ^)
        承知しました。とても心強いです。。ありがとうございます。。
        ぜひ試してみようと思います!

  7. メロン より:

    とても勉強になります。

    クリナップのステンレス加工で、サテンロッシュかバイブレーションロッシュのどちらかと思いますが、水垢、錆をつけてしまいました。

    記事と同様の対応でも大丈夫でしょうか。

    • TETSURO より:

      付いたのが傷では無く水垢とサビならば極力傷を付けずに落とす方法は他にもあるかと思います。もし差し支えなければメールフォームでご連絡ください。折り返しこちらからメールを送りますので、それに写真を添付して送り返していただければ、具体的なアドバイスが可能かと思います。なお、今日明日は遠出するものでメール確認は明後日以降となってしまいますが…。レスポンス悪くて申し訳ありません。

      • メロン より:

        お忙しいところ、すみません。ありがとうございます。

        後程ご連絡させて頂きます。

  8. じゃむ より:

    お世話になります。
    検索でヒットしました。ダイレクトでないのですが、お聞きしたく…
    エンボスチックなステンレスワークトップに食器の水切りを置いてたのですが、
    足のところが変色してしまいました。水が長時間接触したことによるものだと思うのですが、
    軽減する方法はあるのでしょうか?変色は色が濃く見える方向です。
    ご存じであればお力をお貸しいただきたく…

    • TETSURO より:

      じゃむさんへ

      もし皆様の目に触れても構わないのであれば、このコメント投稿時に下にある「ファイルを選択」をクリックして写真を貼り付けてください。

      目に触れたくなければメールフォームにてご連絡いただいた上で写真を見せて頂ければ何かしらアドバイスできるかと思います。

      よろしくお願い致します。

      • TETSURO より:

        じゃむ様

        お知らせ頂いアドレスにメールを送らせて頂きました。お手すきの時にでもご確認頂けると幸いです。