それではサッシのお掃除の方法ですが、これからお話しする内容を実際にやってみますと…、
こんな感じのサッシが、
この程度にはなるんですよね…。
時間の無い現場だったもので、ビート(ガラスとサッシの間のゴムの部分です)は今一つ汚いですが…。
それでは早速やってみましょう。
粗掃除(バキューム)
まずは掃除機を用意して、サッシ枠のレール部分の粗掃除から入ります。
掃除機でレールの部分のゴミを吸い取るのですが、かなり汚れている場合は単に掃除機の吸引力のみではゴミを取り切れません。ですからその場合、歯ブラシを使ってゴミをかき集めるようにしてゴシゴシとこすりながら吸い取って下さい。
と、書いたんですが…、
たいして汚れがひどくない現場に関しては刷毛で大きなゴミを吸い取るところから始めた方が良いかと思います。
結局この現場はそんな程度じゃびくともしないので(前回の説明文に戻ります。)
また、土埃が固くなってしまったような汚れの場合は以前にご紹介したような、サッシ用のヘラを使って汚れのみをけずりとるような感覚で吸い取っていきます。その上で歯ブラシでこする…。こうすると、かなり綺麗になります…ネ?
写真を撮り忘れましたが、ここで歯ブラシでもこすってます。そして出てきたゴミを刷毛で吸い取ると…。
ここまでやると、こんな感じになりますね…。
洗剤塗布
次にいよいよ洗剤を使って汚れを取っていきます。
このとき、作業する前に床にビニールシート(遠足の時子供に持たせるやつで十分です。)をしき、その上にいらないバスタオルやタオルケットなどを敷いてく ださい。こうすると、飛び散った洗剤でフローリングのワックスを落としてしまったり、畳を濡らしてダメにしてしまう事故を防げます。ビニールシートの上に 吸収力のある布を敷いておくというのがポイントです。ビニールシートのみですと水気を吸い取りませんから、作業終了後にシート上を流れた水で床を汚す可能 性が大です。
面倒くさかったらそのままでも良いのですが…、床を濡らさない様に万全の態勢をとっておけば、お掃除自体のアクションも大胆かつ豪快にいけますでしょ?そうすると汚れの落ち方も早いですし、仕上がりもきれいなんですよね…。
ってなことで、次…なんですが、ここで重大なことに気づきました。
この現場でサッシ部分の写真を撮り忘れていた…。
というわけで、この部分は他の現場の写真を流用します。作業手順は同じですから、許してくださいね…。
それでは実際の作業です。まずは、マジックリン(汚れが酷くない場合はかんたんマイペットが適当です。)を直接サッシ枠にかけてください。
(実はこの時に時間短縮のために、向かって左のサッシと向かって右のサッシの縦枠を少しだけずらして同時にスプレーしちゃっているんですね。たぶん口頭では分からないと思いますので、実際に実演したときにでもまた詳しく御説明しますね。)
そうしたらボロボロになったナイロンタワシ(無ければボロボロのスポンジでも代用可。決して新品のナイロンタワシやスポンジは使わないで下さい。もし新品 のスポンジを使用する場合は、裏に付いているナイロンタワシ部分をカッターナイフで切って純粋にスポンジのみにしてください。…でないと、サッシが傷つき ます。)で洗剤をのばします。
と、その前に…、
これは同じ種類のスコッチ(ナ イロンタワシ)なんですが(これの7447ですね。)、左は新品(トイレの陶器部分【便器の部分ですね】やシンクの磨き作業の初期段階に使うと良いでしょ う。)、中央は少し使い込んだもの(傷のつきにくいもの全般に使えます。)、そして右は相当に使い込んでクタクタになったものです。今回の作業には右のスコッチを使います。ここまで使い込んだものが無い場合はお台所で食器洗いに使っているようなスポンジでも使ってみてください。
本文に戻りますね、これをこのクタクタスコッチでこのようにのばします、
拭き上げ
のばし終わったら、最初に塗った部分から順にウエスで汚れを拭いていきます。このとき細かい部分はサッシヘラにウエスを巻き付けて丁寧に作業致します。ガ ラスをはめ込んでいるビード(ゴムの部分ですね)の角なんかは歯ブラシを使って汚れをかきだしてあげると良いでしょう。また、頑固な汚れには洗剤を吹き付 けた後にボロボロのナイロンタワシやスポンジで多少こすってあげると綺麗になります。(ここの現場はタバコのやにがひどかったので、洗剤スプレー→拭き上 げという手順はとらずに、洗剤スプレー→スッコチ→拭き上げという手順を取りました。)
こういった細かな部分は、
歯ブラシが便利です。
でもって、洗剤をかけたところを拭き上げたのがこれです。
横の部分も5センチほど一緒に手がけてあげると、その後がスピーディーにいきます。(実際にやってみると何を言いたいのかが分かりますよ。)
で、残りの横わくや、左の縦枠も同じように作業して拭き上げます。
ガラスについての注意
こうやってサッシ枠は一通り終わったのですが、ガラス部分についての注意です。
洗剤がガラスについたら即、拭き取ってあげるということが重要です。冬などの寒い時期はあまり影響はありませんが、直射日光を浴びた夏の暑い日 に作業しますと、このガラスについた洗剤が急激に乾き、それが取れなくなってしまうことが往々にしてあるのです。また、洗剤はマジックリンが限界でしょ う。これ以上強い洗剤を吹き付けると、ガラスに付いた場合、同じくガラスに跡がのこってしまう危険性が大きくなります。いずれにしてもガラスについた洗剤 は手早く拭き取る!これが原則です。また、掃き出しの窓(足下まである窓ですね)なんかは下半分が型ガラスになっているものが多いのですが(表面がでこぼ こになっているガラスです。)、これには極力洗剤がかからないようにしてください。表面に洗剤がつくと後ほどとれにくくなって難儀します。万が一付いてし まった場合は乾いたウエスで吸い取るようにして洗剤を取って下さい。
たしかに、これが基本なんです。しかし、この現場のようにタバコのやにが酷かったりすると、そうはいきません。その場合はこの段階でガラス部分(向こうが見える素通しのもの)もマジックリンをかけてスコッチで伸ばして拭き上げてしまいます。
たしかにこの後のガラス部分の時にこの作業をやっても良いのですが、とにかくスピィーディーに仕上げることが私のような零細掃除屋さんにとっては肝心なこ とでございますので(大手みたいに高いお金が取れませんからね…。必然的にテクニックをあげて短時間で同等の仕上がりに持っていくしか生き残る術がないの ですよ…。)、スプレーとスコッチを手にしているこの段階で一気にここまでの下ごしらえをしておいてしまうのですね。
ってなわけで、とりあえずサッシ枠は終わりました。
サッシのレール部分
次にサッシのレールです。
まずは上のレールに直接マジックリンを吹きかけて下さい。そしてすかさずボロボロのナイロンタワシやスポンジでこの洗剤をのばします。このときナイロンタワシやスポンジに若干水を含ませておくと綺麗にスムーズにのばすことが可能です。
とくにタバコのヤニや排気ガスのよごれが酷いお宅は、このときマジックリンでは無く、台所用の油を落とす洗剤をつけると効果的です。ただし、この場合、あまりに強い洗剤ですとサッシの表面上のコーティングを痛めてボロボロにしてしまうこともありますので、ご注意ください。
マジックリンより強い台所洗剤といえば、ブレークアップが有名ですが、マッジクリンと同じ花王から出ているパワークリーナーとかもあります。ただ、どちらもコスト的に高いので、私はユーホーニイタカのケミクールと いう製品を使ったり致します(ニイタカのHPでは一般に販売はしないということで、製品の写真が無かったので、とりあえずアマゾンの写真で我慢してくださ い。)とにかくこれは濃いので薄めて使うのですが、コスト的にはピカイチですね。)。いずれにしても上記注意のように銀色のサッシではコーティングを取っ てしまったり、この写真のような現場では白い塗装が取れてしまったりするので最新の注意が必要です。ただ、ケミクールはコストパフォーマンスは最高です し、事故も比較的少ないような気がいたしますね…。このさき台所の油落としで頻繁に使用するので、一つ買っておくと良いかと思います。ちなみに私はこの製 品を外食産業の上場企業の厨房清掃にも使っているので、安全性は問題ありません。
そして次は同じ要領で横のレールに洗剤を塗ります。その後、下のレールにも同じ要領で洗剤を塗ります。ただし、下のレールの場合は、上や横以上に汚れが酷 いのが通常ですから、この場合はナイロンタワシやスポンジに含ませる水も多めに…、かつ洗剤も多めにかけておくと良いでしょう。
ひととおりレールに洗剤をかけましたら、ナイロンタワシやスポンジでレールの汚れをこすっていきます、レールの細かな部分は歯ブラシを使って丁寧にこすって汚れを落とします。
このナイロンタワシ(スポンジ)と歯ブラシによる掃除で汚れの殆どは落ちているのです。ゆえにその後のウエスによる拭き上げは、この汚れた水を切れに拭き取る…、といった意味合いでもあり、かつ、そういった意識で作業して下さい。
ウエスで拭き取った後に、まだよごれが残っている場合は再度マジックリンをかけて上記作業を繰り返せば、確実に綺麗になりますヨ。
一旦拭き上げたのですが、まだ汚いですよね、ですからもう一度スプレーしてこすります。
すると、このぐらいにはなります。多少汚いですが、そこは御愛嬌ということで…。
それと、言い忘れましたが、ウエスで拭き上げる際のコツですが、レールの真ん中は単にウエスをレールに詰め込み、ズズズィイーと端まで圧してやれば綺麗になるのですが、レールの端に関してはサッシヘラを使って汚れを取ります。
これはウエスの綺麗な部分を拭き取る部分にかぶせ、その上からサッシヘラをレールに押しつけて、それをレールの角っこまで押しつけながらすべらせ、サッシ ヘラがレールの隅に当たって止まったら、そのヘラを外側にはじくようにして汚れを外に飛ばすのです。一回では綺麗になりませんので、これをウエスの綺麗な 部分を順次使いながら繰り返すと…、どうですか?綺麗になったでしょう?これはある程度慣れが必要ですので、頑張って練習してみて下さい。いずれにして も、ウエスで拭き上げる前の、歯ブラシによる丁寧な作業が、その後の仕上がりの良さを左右すると思います。
ウエスとサッシヘラの使い方
まずはウエスを縦に4つ折りにします。
それをつづら折りに折っていきます。
ウエスのはじにサッシヘラを押し当てて、外に汚れを弾き飛ばすように拭き上げます。
一回弾き飛ばしたら、新しい綺麗な部分にヘラを押し当てて、更に弾き飛ばしながら、少しずつ綺麗にしていきます。
こうやると一回ウエスを洗っただけで、角っこが一つ綺麗になるのです。出来るだけウエスを洗う時間を消費しない…。
一度洗ったら一つの仕事が完了するまで一気にことを運ぶ…。これが時短のためのテクニックだと思います。