茂木和哉さんの「茂木和哉」を使ってみた…。

遅ればせながら私も茂木和哉さんの「茂木和哉」という洗剤(というか、研磨剤…。)を使ってみました。

その感想を述べてみたいと思います。

目次

いきなり結論!

私は余計な話が長いと言われますので、今回はいきなり結論から述べたいと思いますが…、

悪いことは言わないから…、

買った方が良いョ。

お掃除を生業としている方であれば車に一本積んでおくといいと思いますし、一般の方に於いても、

お掃除マニアな奥様や、

親父の威厳を取り戻したいパパさんなど…、

この製品は必ず役に立ってくれると思います。

買って損することは無い商品ですね。

「茂木和哉」のどこが凄いのか。

これは一般の家庭の方だとあまりピンとこないかもしれませんが、

我々ハウスクリーニングを生業としている者にとっては非常に頭を悩ませる汚れという物が少なからずあるのです…。

その一つがお風呂場やトイレ等に付着したスケール(水道水に含まれるカルシウムが石化したものですね。)なんです。

特に鏡や陶器に付着したスケールは普通の洗剤や薬品では落ちませんから、研磨するか、もしくはフッ化水素を含む薬品で落とすしかないのですが、手際よくやらないと鏡はクモリますし、陶器は釉薬(うわぐすり)を溶かして光沢が無くなってしまうんです…。(既に削除してしまった「初代 奥様のためのお掃除虎の巻」にはレブライトというフッ化水素を含む薬品で鏡のウロコを取っている写真を掲載していましたが、家庭の奥様には現実的でないという理由で削除してしまいました。今から15年ほど前のお話です…。)

この案配をどうするか…。

素材を傷めずに汚れだけを除去する…、それも手際よく時間をかけずに…。

そんな私たちの悩みを解決してくれるのがこの「茂木和哉」なんですね。

ダイヤモンドパッドではダメなの?

私が掃除屋をやり始めた頃は鏡のウロコはフッ化水素で除去するのが一般的でした。ただ、これは鏡を傷める前にすべてを終了させなくてはいけませんから、それこそ作業開始から仕上げまでは3分以内に収めていました。(まるでウルトラマンのようですね…。)また、鏡から垂れた薬品が下の床や洗面台、水栓金具などの変色をもたらしたりするもので、そのあたりを全て対処しながら事故を起こさないように作業完了するには多少のテクニックも必要だったわけです。

その後サンダーに研磨のパッドをつけて研磨によって除去する方法が市民権を得て、それが一般まで広まりホームセンターやドラッグストア―でも一般向けのダイヤモンドパッドが販売されるようになりました。

こういったやつですね。

これはこれでよく取れるんですが、実は細かな傷も状況によっては付いてしまうこともあるのです。

その一番の原因はスケール(うろこ)自体を溶かしていないからだと思います。

ようは物理的にスケール(うろこ)を削っているだけですから、鏡とダイヤモンドパッドの間に剥がれたスケールが挟まり、それを更にパッドで押し付けてゴシゴシと鏡面をこすってしまっているのが原因ではないかと私は思うのですね…。

それでも作業前よりは各段に綺麗になりますから、普通のお客様に於いては満足されるのではないかと思います。

ただ、

私共のような業者の目からみると、その細かな擦り傷がどうしても許せないわけです。

このキズさえも付けずに何とか綺麗にならないものか…。

それを解決してくれたのがこの「茂木和哉」なんです。

「茂木和哉」はスケールを溶かしながら除去する…。

この「茂木和哉」はゴム手をして作業するように注意されていますが、私は素手で直接指にとって鏡に塗りこんでみました。そしてそのまま指でこすっていくとスケールの抵抗が無くなり指だけでウロコは取れてしまいました。

もちろん目の細かい研磨剤が配合されていますので、その研磨剤の力もあるのは間違いありませんが、酸性の薬品の作用が飛びぬけているのが最大の要因だと感じました。

ダイヤモンドパッドでこすっていた半分以下の時間で仕上がりは同等…、傷に関してはまったく心配はない…。

「これは使える…。」

久々の嬉しい瞬間でした。

フッ化水素に替わる、安全で高性能な商品を手に出来たことに何とも言えぬ喜びが湧いてきたものでした。

唯一の難点

お風呂の鏡のウロコはOK

トイレのタンク上部の手洗いボウルのスケールもOK

水栓金具のスケールもOK

キッチンシンクのスケールもOK

と、ここまでは現場で試してみたのですが、

浴槽のふちにはダメでしたね…。細かな傷がやはり入ります。たぶん洗面器やお風呂用の椅子でも同じではないでしょうか。

鏡や陶器には効果的だった研磨剤が逆に邪魔になってしまった…。

スケール自体は落ちるんですよ。面白いほどに…。けど研磨剤の粒子が粗すぎるような気が致します。これがピカールくらいの粒子だとFRPにも傷は入らないのではないかと思うのですが…。(ただ、そうすると鏡や陶器のシリカスケールの除去に手間取るのかもしれませんね…。)

出来ればこの洗剤成分だけの液体が欲しい。研磨する道具に関してはこちらでなんとでもなるから…。

これだけの優れた商品を提供していただきながら申し訳ないのですが…、いや優秀であるからこそもっと痒いところに手が届く商品が出来るのではないか…、そういった商品が欲しい…。そんなふうに強く感じたものでした。

で、家に帰って改めて茂木さんのサイトを確かめてみたら、それらしき商品がある…。(ただし業者向けの商品でしたが…。)

ってなわけで早速注文して本日使ってみたのですが…、

これは「茂木和哉」よりもっと使える…。

これからいろいろなシチュエーションで使用してみてベストな使い方を見つけたいと思います。見つけ次第ブログにアップしていこうかと思ってます。

「茂木和哉」はこんな汚れに効く(と思う…。)

プラスチックやFRPはダメだと前項で書きましたが、シリカスケールに関しては多分ダントツに使いやすい商品なのではないでしょうか。

とりあえず前項の箇所は効果があることを確認しましたが、私の経験上以下のような汚れにも多分効果があるのではないかと思います。

P1040436.jpg

これはガスコンロのガラスの天板ですが、吹きこぼれの水のあとが取れなくなってしまってますが、これも「茂木和哉」で対応できると思います。

IMG_0562.jpg

これは陶器の洗面台のふちです。このようなスケールはトイレのタンク上部の手洗いのボウルにも良く付きますが、これも「茂木和哉」で取れてしまいます。

これは分かり辛いのですが、窓ガラスに雨染みが出来てクモってしまっています。これは普通の洗剤では落ちません。

下は業務用の薬品で焼いて仕上げたのですが、おそらく「茂木和哉」でもここまではいくと思います。

今までは私どものような業者に頼むしかなかったガラスが奥様の手によってでもキレイになる可能性が出て来たということですね。

最後に動画を

あまりよく映っていないのですが、とりあえず本日「茂木和哉」を使って鏡を施工した動画を載せておきます。

もっと上手く撮れたらまた紹介しますね。

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コメント

  1. […] 茂木和哉さんの「茂木和哉」を使ってみた…。 […]

  2. TETSURO より:

    ピンバックというのがこれかな…。今一つ理解出来ていないので少し勉強してみますね。

  3. 匿名 より:

    記事読ませていただきました
    茂木和哉を使うと、壁紙についたヤニ染みもおちますか?

    • TETSURO より:

      匿名さんへ

      結論から言うと茂木和哉では落ちません。

      タバコのヤニはアルカリ性の洗剤で反応します。ですからマジックリンなどの油汚れ用の物の方が落ちます。

      ハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤もアルカリ性ですので、これらでも落ちます。

      ただし壁紙の素材によっては黄ばみが生じる可能性もあります。

      これらの事故を防いだ上で的確に汚れを落とし、かつ仕上がり具合を良くするためには過炭酸ナトリウムなどの酸素系漂白剤をお湯に溶かして亀の子たわしなどで擦ってあげるのが一番です。

      ヤニの汚れがきつい場合は過酸化水素を足してブーストをかけると良いかと思いますよ。

      具体的にはワイドハイターEXの粉末タイプと液体タイプを混ぜてお湯で希釈してあげればOKです。お手軽にアク洗いするときと同じです。

      過去にお遊びでこの方法を使ってヤニを一部分だけ落とした現場がありますので、本日の仕事の途中に寄って写真を撮ってきますね。

      • TETSURO より:

        上記方法でトイレ内の真っ黄色の壁を施工した写真です。

        • TETSURO より:

          次にトイレほどでは無いにしろ、うっすらと黄ばみ排ガスの黒っぽい汚れも付着してしまったリビングの壁です。

          • TETSURO より:

            キッチン内の冷蔵庫裏の焼けの跡も含む黒ずみの施行

            • TETSURO より:

              最後に腰高の窓下に付いてしまったカーテン裾の汚れの除去です。

              新品とまでは言えなくとも、以上の程度くらいの変化は上記の市販洗剤配合のみで簡単にいけますので、是非ともお試しください。

  4. 匿名 より:

    TETSUROさん
    コメントありがとうございます!
    アルカリでヤニ汚れが落ちるとのことですが
    週末に重曹を1Lに対し50g溶かして沸騰させた液を使用したのですが
    落ちませんでした。。。
    試しにキッチンハイターを見えないところで試すと白くなっておりました。
    漂白材の酸化力によりヤニがはがれるというのが肝なのでしょうか?

    当方喫煙歴10年で壁紙は一般ンおビニールクロスです

    • TETSURO より:

      重曹でクロス洗浄するのは壁紙を傷めないという点では正解ですが、これで落ちるのは手あか汚れ程度の軽度なものです。

      また重曹はアルカリ性とはいっても弱すぎてタバコのヤニをスッキリと落とすというところまではいかないと思います。

      試しにキッチンの油汚れ用のマッジクリンなどをヤニの強いところに吹きかけてみればヤニが溶け出して流れていくのが分かると思います。洗浄力の強さ的にはこの程度は欲しいところです。

      かといってマジックリンだけで清掃しても表面のヤニは落ちてもスッキリと白くはならないんです。

      その辺りは匿名さんの予想通り、「漂白」の力が影響しているかと私も考えています。で、キッチンハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤は確かに落ちるんですが、クロスの素材によっては黄ばみ等の変色を起こすものもあります。私はこれで過去にクロスの総貼り替えの事故を起こしたこともあります。

      それを防ぐためにはやはり酸素系漂白剤を使うのが一番です。